閃光のナイトレイド 第10話 「東は東」 の感想

預言者との面会が叶わなかったことで溥儀の不興を買った満州国政府は、その機嫌を取るように、皇帝即位の式典を予定より早めて執り行うことを決める。葵たちはその頃、ドイツから大連を通って兵器が国民党に運ばれているという情報の裏を取る為、大連港にいた。だが、そこに現れた高千穂勲によって葛が拉致される。連れていかれた先で、葛は勲の野望の一端を聞かされる。そして、そこで葛が見たものは･･･。

盛り上がってきた


組織に背き単独行動に走った葵はどんな罰を受けるのか・・・と思ったら特に何もなかったですね＾＾；
もしかしたらシズネの記憶を松田優作が消すのかと思って冷や汗だったっんだがｗ
君はまだ、必要な駒だからだ
一刻は素を露にし取り乱していた桜井さんですが建前は相変わらずそんなもんでしょう
究極能力者の彼らに感情は不要・・・利害を考え使えるようなら使う・・・この手の組織においては基本でしょう
懲罰し律することも何かの志あって成り立つもの　桜井機関に明確なそれはありません
だがその変わらない組織形態とズレてくる葵達4人　それぞれが自分の感情に行き詰まりを感じています
その中で唯一周りが見えていたのは棗でしたね　4人の中では一番日の当たらない彼ではありますが
みんなが暗い時だからこそ光その大きさ　なんとも頼もしいドッシリとした男です
傷心中の葵を誘った釣りの下りは彼の真っ直ぐさが見てとれていいですな
まさかああも明らかに誘ってきてしかも冗談まで垂れるとは＾＾
そして一旦の休憩を挟んで兄に見せられた凄惨なビジョンを皆に伝える雪菜・・・
どうやらこの光景はイメージにしては生々しすぎるものだったようです
なら実際にその光景を目の当たりにしたことがあるというのか・・・
そういえば棗の視覚能力は新月の夜には使えないご様子
どういう意味をはらんだ設定でしょうかね・・・後々効いてきたりするのかな？


棗のドッシリした構えに一刻の落ち着きを取り戻した4人は変わらず任務に当たります
だがもう終盤　簡単な任務でさえそううまく行くはずもない
勲の介入ですね・・・今回は葛に接触を図ってきます
定時に開放することを約束されたその拉致　勲は葛に見せたいものがあるんだとか・・・
それが秘密裏に研究中の新型爆弾、核、ですね・・・岡本信彦さんきたこれ・・・
どうやら勲には未来の凄惨な第二次世界大戦が見えているらしい
その大戦を短期で終わらせるための石原莞爾の「世界最終戦論」、新型爆弾製造ということでしょうか
でも勲の能力って本当に未来予知的なものなのか・・・預言者のそれと否応なく被るんですよね＾＾；
でももし勲がイメージを予知出来る能力、シズネが道を予知、指し示す能力という分け方をするならば
なかなかに面白いものなのかもしれないですね　目に見える現実とそれ以前にある人の道の予知・・・
その間で今を生きるスパイ組織はどう動くのか・・・・見ごたえがありそうだ


勲が葛に指し示したものはそれだけではない・・・キプリングの詩　東は東、西は西・・・
だがその東と西の境界を超える強い意志を持った二人の男が向かい合うときそこに人種も育ちもない
その2人になってみようと思わないか？
その言葉を契機に勲につく葛
勲の説く未来と世界最終戦論からの行動やキブリングの詩に正義を見出したんでしょうか・・・
たしかに葛のような人間は桜井さんよりも勲のようなものに着いて行く方が性にあっているとも思う
だがまさか彼のような規律厳しい人間がこうもあっさりと抜けてしまうとは・・・
今までその硬さが彼を支えていたと思っていたのでちょっとあっさり感が拭えない＾＾；
まぁそれだけに境界を超えるとされる二人の男というものは彼にとって革新的なものだったんでしょうな
だが懸念されることは彼の胸にお祖父様がしたためたとされる軍人の心得が記された手帳がないこと
これに意味が無いわけがないでしょう・・・果たしてどう動くか





てことでやっと明白に盛り上がってきた10話でした

次回予告を見ると勲とシズネが一緒にいましたね・・・
暗に事変を促した預言者のしずねが勲とどう関係してくるのか　楽しみですな
もちろん雪菜への兄妹の情が絡むことももちろん必死でしょう
そう簡単に捨てられるものでもないと思うのでね　勲の行動に何かしらの歪を与えてくれることを期待しときます

ではノシ

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