ブルーレイが空前の売り上げを見せている「化物語」に続く、西尾維新アニメプロジェクトの第2弾。全12話ということが事前に発表されていたためOVAかとも思われたが、ふたを開けてみると毎月1話ずつ12ヶ月連続の1時間スペシャル放送という形態。監督の元永慶太郎とシリーズ構成の上江洲誠は組んで仕事をすることが多く、数々の衝撃展開で話題となった「School Days」や「あかね色に染まる坂」「あまえないでよっ!!」などを送り出してきている。
地図にも載っていない小島・不承島に、刀を使わない剣術・虚刀流の当主・鑢七花と姉の鑢七実が住んでいた。姉妹は20年前、島流しとなった父親とともにこの島にやってきた。ある日、奇策士”とがめ”と名乗る女性が島を訪れ、伝説の刀鍛冶が作った十二本の変体刀を集めるために協力して欲しいと七花に迫る。その交渉中、七花らは突然襲撃を受ける。
原作:西尾維新「刀語」(講談社BOX)/キャラクター原案:竹/監督:元永慶太郎/シリーズ構成:上江洲誠/キャラクターデザイン・総作画監督:川田剛/美術監督:工藤ただし/色彩設計:手嶋明美/特効監修:谷口久美子/撮影監督:中村圭介/編集:たぐまじゅん/音響監督:えびなやすのり/音楽:岩崎琢/アニメーション制作:WHITE FOX
最強 VS 無刀 蒐集対象である薄刀・針を所有するのは、かつてその回収をとがめから命じられながらも、 刀の魅力に取り憑かれ彼女を裏切った日本最強の剣士・錆白兵。 七花は、薄刀・針の蒐集の為、錆白兵と巌流島で決闘することとなる。
4話にして最強との決戦へ!! と思ったら・・・
緑川さんに謝れ!! 完全な俺得キャストである緑川光さんに丁重に謝れ!!もちろん錆白兵にも謝れ!!そして薄刀針にも謝れ!! 最強ってどんだけ強いんだろうなぁ~予告だと凄いかったもんなぁ~
まずどんな剣技使うのかなぁ~いや最強なら剣技に頼らず刀としての切れ味のみにその強さを出すのかなぁ~
薄刀って言う名前もどう面白みを出すのかなぁ~薄い刀で強いってどういう方向に持っていくのかなぁ~
白兵の「拙者にトキメイてもらうでござる」っていう決め文句にはどんな由来があるのかなぁ~
また驚くような経歴から上手く繋げてくるのかなぁ~楽しみだなぁ~~
・・・そんな5行にも及ぶ厨二妄想を年甲斐もなく考えていた管理人にも謝れ
まさかね・・・本当に隅から隅まで一片の曇もなく100%予告詐欺、サブタイ詐欺だったとは・・・ あのとても動きのある巌流島での二人の決闘シーンは何処へ・・・
ここまでの予告詐欺、サブタイ詐欺は金輪際見れないんだろうなぁと思うと・・・逆に・・・とかにはならないわ!!
まぁ清々しかったけどね 最初茶屋で二人が後日談を話し始めたときは混乱するぐらいには清々しかった
最強より強い姉 代わりと言ってはなんですが今回の主人公となったのは七花の姉、七実 初回から彼女の強さは噂されていましたがその最強をも超える本領が発揮されることとなりましたね
その本領の餌食になるはマニワニの仲良し虫組3人組
この三人がまたいやに仲が良くてww この作品内では類稀な一般的な友情を築いてますww 蜂と蝶は二人で仲良く碁なんか打ってたしねww
おそらく一般的な意味で彼らほどの普通の友情を持ったキャラは今後出てこないんだろうな^^;
そして死亡フラグを嫌というほど建てる建てるww 第一にして弔い合戦だのいきなりこの任務が終わったら結婚するだの
そのせいでタバコを吸えないだの一本ぐらいは平気だろだの任務が終わったら吸ってくださいだの・・・
ここまで丁寧に分り易いを伏線を張ったのは初めて見た・・・
特にタバコの下りはまさにそれですねw
だいたい生き残ったタバコを吸えないヤツが墓前で涙しながら吸うんですよww シカマルの位置ですね
まぁ今回は全滅でそのイベも発生しなかったわけですけど・・・
そしてなにより左胸あたりに何かを忍ばせておくシーンを挟むのが憎い!!
一瞬でも、どうしたって、まさか生存フラグ?って思ってしまうんですよね^^; だがそのフラグは何気なく入れとくから機能するものであって
蜜蜂が核心は言わないまでもそれを誘導してしまったのがダメだったのかな^^;
死亡フラグはあざとくても機能するのに生存フラグはあざといと機能しない・・・悲しいなぁ そして明らかになる七実の実力 本来なら七実に次代虚刀流を継がせたかったがそうしなかったのはあまりに七実が強すぎたからだった
幼少児から強すぎる七実を育て鍛えることが父の六枝にはできなかったのだ・・・
それは幼少児から六枝を超える類まれな才能を秘めていたということですよね
だがその強さは彼女の周囲にとっても、そして彼女自身にとってもそんな生易しいものではなかったわけで 彼女の稽古は見稽古 一回見れば大体わかり二回見れば磐石 虚刀流も例外ではなかった
そしてあろうことかマニワニ達が一生を費やして編み出し駆使するであろう忍法などの類も
お構いなしだったわけで まさか見ただけで爪を生やすとは思わなかった^^;
しかも彼女の怖いところは学習能力だけではない 基本的な戦闘スキルも同じように異常だということだ 基本的な身のこなしやスピードが忍法などのそれに付いていけるのがいい証拠ですね
病弱でありながら彼女の体は非常に戦闘に向いている
カマキリの毒を蜜蜂戦に応用していたのもまたいい例ですね
だがその力は彼女を異常に育ててしまったのも確かなわけで・・・
努力すら許されない人間 強すぎる彼女は何事にも充実感を得られず生きてきた どんな些細なことにも一喜一憂することの出来る人達に憧れすら抱いていたようです
そんな体的なところから来る現実が彼女を過激な思想の持ち主にしてしまったみたいで・・・
七花の爪を噛む癖を爪を剥ぐことで解決 これは怖いな^^;
今回の虫組の嬲り方もまた然り 容赦なく貫いてましたね・・
極めつけは病弱なのに死ぬことができない、その体が死ぬことを許してくれない とんでもなく不幸の星の下にある身体ですね・・・
なんにしても予想以上に魅力的かつ今後が気になるキャラになりました
死からあまりにも遠い彼女が一体どうやって弟の七花に関わってくるのか 弟とはあまりにも違う方向から外界と関わり始めてしまった彼女がどんなアクションをしてくれるのか・・・
そして中原麻衣さんの何たるかを実感出来るキャラでもありましたね
正直なところ今まで見てきたアニメのなかで中原麻衣さんをあまり自覚出来る作品が少なかったんですが
この七実を通して中原麻衣さんに惹かれそうです^^
あの澄まされ過ぎた、でもどこか異常に冷たいような声色の七実に教育されたいww 爪を剥ぐのはカンベンなww てことで姉ちゃんの影に隠れすぎて白兵が目視できない4話でした う~ん・・・賛成という意見でもなく反対という意見でもなく
綺麗に賛否両論という意見が通る清々しいまでの挑戦回でしたねw どうやら聞くところによると完全原作通りらしく、そして原作でも賛否両論だったとか^^;
正直な個人的意見として、今回の演出はありだと思ってます 大体にして賛否両論が覚悟されまくってのこの演出
その演出にとやかく文句をつけるのはなんか気が進まないwwというのが大きいけど
理由は実に西尾維新らしいと言うこと それに尽きちゃうかなww
4話目にして最強と謳われる白兵戦を仰々しくも持ってきてその様子を全く描かない
描くとしたらその作品の沸点に近いものを描くべきところで全く描かないという本当に禁忌の道
その道はあまりに投げっぱなしだし不躾だとも思う
だけどやっぱりというか案の定というか嫌悪感は感じなかったんですよね
なんというか・・・こういうのもありだなと思ってしまえる作品なんです^^ 前3話までの話はその考えを積み重ねるに十分なものを築いていたんじゃないかなと
そしてまたさらに、ただで終わる作品じゃなかったな、と思ってしまうんですw
特異なセリフ選びや展開、オチ、そして今回の禁忌・・・やっぱ目新しいのはどんな意味でも目を惹くよ^^
なによりその白兵の代わりに描かれたのがより強い姉ちゃんだったということもある 自然と白兵の強さ云々にコダワリを持たなくてよくなったのは大きいでしょうね
どうしたってこれから姉ちゃんがどう絡んでくるかの方が先んじて気になってしまうよw
ではでは最期は緑川さんが可哀想な感じでチェリオ
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