腐敗した貴族による圧政がしかれるローランド帝国。理不尽な国を変えるために王となったシオンだが、既得権益を持つ貴族の力は強く残っていた。シオンの命令によって学生時代の友人だったライナと、代々王の護衛をつとめる一族のフェリスは、強大な力を持った勇者の遺物を探す旅へ出ることになる。
キャスト:ライナ・リュート:福山潤/フェリス・エリス:高垣彩陽/シオン・アスタール:小野大輔/ルシル・エリス:杉田智和/イリス・エレス:村田知沙/ミルク・カラード:藤田咲/ミラン・フロワード:諏訪部順一/ルーク・スタッカート:日野聡/リーレ・リンクル:岡本信彦/ラッヘル・ミラー:増谷康紀/クラウ・クロム:伊丸岡篤/カルネ・カイウェル:沢城みゆき/エスリナ・フォークル:竹達彩奈/キファ・ノールズ:大浦冬華/ノア・エン:高橋美佳子
「俺がやってやるよ、ライナ。俺がこの国の王になって全てを変えてみせる。お前がかつて望んだ世界をつくってやるよ。だからライナ、俺に着いてこい」
「悪いけど、俺パス。あーでもシオンが王になったら、昼寝をたくさんした奴が出世するような法律作ってくんない?」
これまでの顛末編開始前置きなしに突如始まった初回の物語に通じていく全ての始まりの物語 そんな2話です
シオンの出生、目的やらライナの真実やらフェリスの立ち位置やら・・・
初回では見えづらかった各キャラの立ち位置や信念の根塊が見て取れる非常に親切な作りになってましたねその中でも二人の主人公の内の一人、シオンの在り方はとても気に入りましたね普段の物腰の柔らかさとは反面、彼の過去は自国への反逆を考えるほどに凄惨なものだった
内容は貴族の父と平民の母の間に生まれた望まれぬ子というベタものですが
シンプルなだけに見やすいし入り込みやすい
そしてその凄惨な過去から来るであろう笑顔の裏に隠されたしたたかさがその信念の強さを表しているようだった
彼は仲間内からもとても信頼されている だが戦争は情報が命という現実的戦略論などの聡明さに信頼が大きいように感じた
もちろん社交的で笑顔を絶やさないところも魅力の一つだろうがしっかりとした実力が彼を強くさせていた・・・
優秀な生徒の名は覚えるようにしている、このセリフが彼のしたたかさの顕著なところですよね
将来自分の力になってくれる可能性のある者を調べていたように見えました
ライナに近付いたのも最初はノーランド最強の魔法使いという謳い文句からだったし・・・
アルファスティグマのことを人質にとるところもさすがというところ
だがそのしたたかさは歪みなく彼の大きな目的から来ていた 意志の強さが見て取れますよね
小野Dの声色も重さがあっていいなぁ・・・静かながらも内に秘めた野望や気概が感じ取れて痺れます^^
もう一人の主人公ライナの過去もシオン以上に凄惨でしたアルファスティグマという呪われた力を持つがゆえに戦争兵器として孤児院とは名ばかりの施設に幽閉されていたライナ
戦争が一時なくなったことによりこれからも管理されるか、それとも死かを選ぶ他なくなったライナは
どうしようもない権力の渦の中、自分の意思も介すことも出来ずに今の位置にいたわけですね・・・
どうしてライナがこんなにもやる気がないのかが分かったのは非常に大きいですね
恐らくここに至るまで彼の人生に彼の意志は全くなかったのでしょう流されることでしか生きていくことが出来なかった・・・やる気云々の話じゃないですよね
返事がない ただの屍のようだ額面通り受け取ると笑うところなんだが捉えようによってはここまで彼の在り様を象徴する言葉もないですな
彼は自ら意志を発現することもなく、ただ浮遊しながら死人のようになっているだけだ・・・
加えて襲われるシオンを全く気にもとめずその場から我関せずに撤収したところはなんとも彼らしい^^;
清々しいまでにこの時の彼は何もなかったんですな・・・
総じて、彼の大きな見せ場はこれからですね
制御し切れないアルファスティグマの力を目の前に彼は何を思うのか・・・
望まずとも自分が背負ってしまったその過酷な現実を目の前に力を持つ者なりの責任感を感じるのかそれとも・・・・
てことで物語の始まりが堅実に描かれた2話でしたこの心地よいまでの手堅さや堅実さがなんともいいですよね~
調度良い重さといい本当に久しく見る硬派なファンタジー作品を魅せてくれそうです^^なんだかんだでここ最近めっきり触れてなかったんでね・・・刀鍛冶も若干違ったし^^;
このまま一貫して描ききってくれることを期待してます
初回ラストの「クダラナイ」という言葉にどう繋がるのかも楽しみ
次回はさっき言ったようにライナのターンというところでしょうか
キファの危機ですね・・・ライナ、アルファスティグマの暴走の発端になってしまのか・・・・
どちらにしろ幸せな結末は望めないでしょうね この物語を契機にライナはどう変わるのか楽しみですなではノシ
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